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生業であり、趣味でもある漫画や特撮、玩具などについて。
「ウルトラ銀河伝説」の「大怪獣バトル」的矛盾
まあ「ウルトラ銀河伝説」という映画は、細かい矛盾がどうこう言うような作品ではないのですが、「大怪獣バトル」というシリーズの世界観構築の一翼として、微力ながら漫画を描かせてもらってた私めとしましては、結構細部にわたって辻褄合わせ等に気を使っただけに、これだけは気になるという矛盾点がひとつありました。
それは…

「カプセル怪獣が3体そろい踏みしている」

それの何がおかしいのかと思われるかもしれません。お祭り映画の見所のひとつとしてそれをするのは大いに結構とも思いますが、こと「大怪獣バトルサーガ」の中の一編という視点で見ると、この状況は非常に起こりづらいことだといえるのです。なぜか?

「大怪獣バトルNEO」において、主人公アイ君が使う怪獣として、ウルトラセブンとはぐれたというアギラが途中から合流しています。一方、その間のウルトラセブンの状況はというと、アギラがアイ君の怪獣となっている時に、アーマードダークネスを封印するため、ダークネスとともにマグマに沈みます。

「ギャラクシーNEO」において、セブンはダークネスから解放されるのですが、この時セブンはアギラを持っていないことになります。アギラがセブンの手に戻るのは「大怪獣バトルNEO」の最終回、50年後の「大怪獣バトル(イオ編)」の時代です。

「ウルトラ銀河伝説」は、ZAPメンバーが年を取っていないことからして(ボスのヒゲが伸びたくらい)、長く見積もってもせいぜい「ギャラクシー」の2、3年後。当然、この時もアギラはいないはずなのです。

「ウルトラ銀河伝説」の時点でセブンがアギラを持っているために考えられる可能性はふたつ。

ひとつは
「ギャラクシーNEOから銀河伝説までの短い期間のどこかで、未来のセブンから過去のセブンに時間を超えて送られた」

…これはかなり無理矢理っぽい上に、ウルトラ戦士といえど時間を超えることは簡単には出来ないはずです。

もうひとつは
「アギラは2匹いた」

このあたりのことを、以前漫画の打合せのときに円谷プロさんにぶつけたところ、しばし考えたあとに戻ってきた答えは
「…アギラは2匹いたんです」

やはりそうだったのか!(笑)
だから偽セブンと戦った2回目は最初と違う模様があったんだ!
いや、2匹いるなら、3匹、4匹…、アギラはきっといっぱいいるんだ!
イカルス星人の異次元空間で無くなったカプセルの中身もアギラだったんだ!
ミクラスとウィンダムは特別なカプセル怪獣で、それ以外は全部アギラなんだ!
セブンはカプセル怪獣が減ったらアニマル星に行ってアギラ狩りをしてるんだ!
その度にアギラたちは「ワー、マタせぶんガ来タゾー」と逃げ惑ってるんだ!

いやぁ、すっきりした。(笑)
…けっして円谷プロの公式見解ではありません(多分)ので、念のため。
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コメント
この記事へのコメント
>ウルトラ戦士が時間を越える

Aがダイダラホーシの回に現代(当時)から奈良時代まで苦労なく時間往復していましたよ。
 でも特殊能力が強力な奴だけかもしれませんね。
2010/05/29(土) 16:29:20 | URL | 九十式β #-[ 編集]
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